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美術館・博物館・絵画モノのアーカイブ

イベント SCRAPからの挑戦状「ダ・ヴィンチ、もう一つの秘密」その解答

日比谷公園内に特設会場をつくり、そこで20日まで行われていた『特別展 ダ・ヴィンチ~ 「モナ・リザ」25の秘密~』。

詳しくはこちら。
●天才の脳内探検ツアーに出発! 特別展 ダ・ヴィンチ~ 「モナ・リザ」25の秘密~(エキサイトコネタニュース)
http://www.excite.co.jp/News/bit/E1291942805490.html

これはこれで観に行ってとても楽しかったのですが、閉館後の時間に何日かに分けて行われていた『SCRAPからの挑戦状 「ダ・ヴィンチ、もう一つの秘密 」』なるイベントがなんとも楽しかった。

●SCRAPからの挑戦状 「ダ・ヴィンチ、もう一つの秘密」
http://www.scrapmagazine.com/wps/archives/7334.html

会場全体をつかったいわゆる「謎解きゲーム」です。 会場内を探索して“秘密”の答えを導きだすといったもの。これは14日に参加しました。制限時間は19時の開場から22時半まで。

そもそもミステリードラマや本などもそんなに興味がなくて(謎解きがそもそもニガテ……)、「まぁとりあえず行ってみるか」くらいの気持ちで参加したんですが、制限時間の2時間半をめいっぱい使ってしまいました。それでも時間はあっという間でした。
すごく丁寧にメモしている人もいれば、「もう一回スタート地点に立ち返ってみよう」と話し合っている友人同士など、まわりの人もけっこう夢中になっている感じでした。でも、制限時間内に解けなかったですが……。

その答えが21日に発表されたということで、サイトを見てみることに。

考えていけば解けそうで、無意識的にも「あれ、なんだろ」って頭にひっかかっていたことがひとつ残らず謎解きに関係していて、アンバイが絶妙だと思いました。制限時間内に解けなかったですが……。

でも、SCRAP主催のイベントが4月〜5月に行われます!

●東京リアル脱出ゲーム vol.8 『あるドームからの脱出 地球滅亡まであと1時間』
http://www.scrapmagazine.com/wps/archives/category/events

『SCRAPからの挑戦状 「ダ・ヴィンチ、もう一つの秘密」』のイベントでは、最初にもらった紙に「みなさまにあの謎が解けたときのすばらしい瞬間が少しでもたくさん訪れますように!」と書かれていたのですが、この「あるドームからの脱出」では今度こそ、時間内に解いて「すばらしい瞬間」を手にしたい。

ところで、14日だったこの日に最大のミステリーを感じたのは、イベントが終了して会場の外に出たら一面が雪景色だったこと。開場前は雨だったので。イベント中にずっと寒さを感じていて、「特設会場だからかなぁ」くらいにしか思ってなかったんですが、本当に気温が下がっていた!

『スカイ プラネタリウム』 六本木ヒルズ

1月9日の話。
六本木ヒルズ森タワー52階「森アーツセンターギャラリー」で、2月13日まで開催中の『スカイ プラネタリウム ~一千光年の宇宙を旅する~』に行ってきました。

この『スカイ プラネタリウム』の総合プロデューサーは大平貴之さん。かのプラネタリウム「MEGASTAR(メガスター)」を生み出した人。過去にテレビの特集で「個人でプラネラリウムを製作していた」というのを聞いて、とっても気になっていました。日本科学未来館と共同開発した「MEGASTAR-II cosmos」は「世界一先進的なプラネタリウム」としてギネスワールドレコードに認定されています。その後、「SUPER MEGASTAR-II」を発表。

この『スカイ プラネタリウム』の展示エリアでは「オリオン座」を“横”から見ることができます。覗き穴から見ると、地球から見るのと同じオリオン座の形状が、横から見ると、星々が立体的に、奥行きを持って配置されています。

「3D SKY WALK」は太陽系を中心とする宇宙空間の中を歩くことができるゾーン。「最新の観測データに基づき、星の色、明るさ、座標などを忠実に再現した数千個の特殊発光体をギャラリー内の空間に配置」したもので、”リアル3D”を実現しています。壁面はMEGASTARで星を投影。

せっかく来たのでビルの屋上の海抜270mに位置する「スカイデッキ」にも登ってみました。こういうところの追加料金300円というのがニクらしい。

かすかに東京スカイツリー(左)と東京タワー(右)。

昼は昼でよかったけど、これは夜に来たらまた全然違うんだろうな。

あと、こういった展示会場で楽しみなのは、ミュージアムショップを物色すること。大平さんとセガトイズの共同開発の家庭用プラネタリウム「ホームスター」シリーズや(ほしい……)、特に気になったのがこの本。

ここでは買わなかったんですが(買ってない!?)、これは是非読んでみたい。

原研哉デザイン展 本



伊勢丹新館FFビル7階に位置する武蔵野市立吉祥寺美術館に、「原研哉デザイン展 本 友人、原田宗典がモノ書きだったおかげで」を観にいってきました。

ところで、ここの入館料は感動の100円! です。

リーフレットに、「そもそも僕がグラフィックデザイナーになったきっかけは、古い友人、原田宗典が高校二年の頃から既に作家を目指していたことに遠因があるような気がする……」と書かれてあるとおり、二人は高校の同級生で、原研哉さんは原田宗典氏の作品の装丁を手がけています。

本展では、前述の原田宗典作品を含む、原研哉さんが装丁を手がけた本たちが展示されています。会場内の見せ方もこだわりが感じられて、本の一部は実際に閲覧することができます。





生活と芸術―アーツ&クラフツ展


『理想の書物(ちくま学芸文庫)』
(ウィリアム モリス/筑摩書房)

上野の東京都美術館で1月より開催されている「生活と芸術―アーツ&クラフツ展」に行ってきました。

本展は、19世紀後半にイギリスでおこったデザイン運動「アーツ&クラフツ」の広がりをイギリス、ヨーロッパ、そして日本の作品と分けて紹介しています。展示されている作品は、家具、テーブルウェア、ファブリックなど280点。

会場に入って最初のパネルにハッとさせられました。「アーツ&クラフツ」の主導的立場にあったウィリアム・モリス(1834-96)のひと言が書かれています。

Have nothing in your houses      
that you do not know to be
useful or believe to be beautiful.

William Morris

役に立たないもの、
美しいと思わないものを
家に置いてはならない。

ウィリアム・モリス

いちごをついばみにきたツグミをモチーフにしたという、内装用ファブリック「いちご泥棒(Strawberry Thief)」のネーミングが秀逸です。これ商売できるな!? と考えていたら、実際、「いちご泥棒ジャム」なるものが売られていました。


東郷青児 蒼の詩 永遠の乙女たち


『東郷青児 蒼の詩 永遠の乙女たち(らんぷの本)』
(野崎泉/河出書房新社)

本書は、画家・東郷青児の有名な絵画の特集ももちろん組まれているんですが、特に、本の装丁から、食器、化粧品パッケージ、洋菓子店の包み紙、マッチなど人々の“身の回り”で親しまれてきた青児作品が紹介されています。

また、東郷青児ゆかりのお店が紹介されていたり、“文筆家”として残したエッセイ、化粧品会社の雑誌広告で描いていたマンガや、愛娘・東郷たまみさんへのインタビュー記事も取り上げられています。

「損保ジャパン東郷青児美術館」にはちょくちょく行っているので、そこで、東郷青児作品を観る機会も多かったんですが、いままで、東郷青児といえば、ここで観るような絵画を通してのイメージ像しかもっていませんでした。

でも、本書の身の回りの作品たちや、エッセイ、マンガ、そしてインタビュー記事を通して、「こういう一面をもっている人だったのか」とさまざまな角度からの東郷青児をうかがい知ることができました。

雑貨デザインの写真も素敵で、見ていると、昭和の時代に思いを馳せたりして、楽しめるんですが、一番いいなと思ったのは、本書で紹介されている「大衆に愛されるわかりやすい芸術」を目指していたという東郷青児の考えを、まさにこの本が表現しているところです。より東郷青児を身近に感じさせてくれる1冊でした。


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