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火天の城


『火天の城(文春文庫)』
(山本 兼一/文藝春秋)

『火天(かてん)の城』。織田信長より安土城築城を命じられた大工の総棟梁、岡部又右衛門父子の半生が描かれた作品。2009年9月には同書を原作に、西田敏行主演で映画上映されます。

つくり手側から描かれた視点が、安土城築城を違った角度から見れて楽しかったです。

城の中では、スケールの大きさから大坂城(大阪城)が一番好きですが、豪壮華麗という意味ででは安土城が好きです。天下布武の目指した織田信長の世界観が具現化された階層ごとに異なる外観や、金、群青色、朱色、黒うるしといった採用されている鮮やかな色彩が見るもののココロをそそります。

完成からわずか3年で、天主が焼失してしまったこの安土城を、当時の人々がどのような思いで仰ぎ見ていたのか、想像をめぐらすのも楽しいです。

また、安土城の外観や内層の復元解釈は、それぞれあるんですが、その中の、「吹き抜け」構造だったという説に惹かれます。この『火天の城』では、吹き抜け構造を支持する子・岡部又兵衛以俊と、それを否定する父・岡部又右衛門以言が対決していきます。最終的に採用されたのは……。


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