東郷青児 蒼の詩 永遠の乙女たち - dskiwt.net

ホーム > 美術館・博物館・絵画モノ > 東郷青児 蒼の詩 永遠の乙女たち

東郷青児 蒼の詩 永遠の乙女たち


『東郷青児 蒼の詩 永遠の乙女たち(らんぷの本)』
(野崎泉/河出書房新社)

本書は、画家・東郷青児の有名な絵画の特集ももちろん組まれているんですが、特に、本の装丁から、食器、化粧品パッケージ、洋菓子店の包み紙、マッチなど人々の“身の回り”で親しまれてきた青児作品が紹介されています。

また、東郷青児ゆかりのお店が紹介されていたり、“文筆家”として残したエッセイ、化粧品会社の雑誌広告で描いていたマンガや、愛娘・東郷たまみさんへのインタビュー記事も取り上げられています。

「損保ジャパン東郷青児美術館」にはちょくちょく行っているので、そこで、東郷青児作品を観る機会も多かったんですが、いままで、東郷青児といえば、ここで観るような絵画を通してのイメージ像しかもっていませんでした。

でも、本書の身の回りの作品たちや、エッセイ、マンガ、そしてインタビュー記事を通して、「こういう一面をもっている人だったのか」とさまざまな角度からの東郷青児をうかがい知ることができました。

雑貨デザインの写真も素敵で、見ていると、昭和の時代に思いを馳せたりして、楽しめるんですが、一番いいなと思ったのは、本書で紹介されている「大衆に愛されるわかりやすい芸術」を目指していたという東郷青児の考えを、まさにこの本が表現しているところです。より東郷青児を身近に感じさせてくれる1冊でした。


コメント:0

コメントフォーム
入力した情報を記憶する

トラックバック:0

この記事のトラックバック URL
http://dskiwt.net/blog/archives/650/trackback
トラックバックの送信元リスト
東郷青児 蒼の詩 永遠の乙女たち - dskiwt.net より

ホーム > 美術館・博物館・絵画モノ > 東郷青児 蒼の詩 永遠の乙女たち