- 2009年1月9日 23:59
- 万城目学
第ニ景「ローマ風の休日」は、あの凡ちゃん・楠木ふみを主人公にした作品。
『鴨川ホルモー』でも触れられていたイタリア料理屋でのアルバイトの様子や、同じバイト先で働く“少年”聡司とのやりとりが描かれています。
バイト先の「仕分け」でオニ展開の才能をかいまみることができます。
時期でいうと、第17条ホルモーが発動された後の話なので、黒いオニが見えるようになっていて、夜のひとり歩きがコワくなっています。
第三景「もっちゃん」は、居酒屋「べろぺろばあ」の店長・安倍氏が京大生だったころの話。ここで、最後の方で、現在の安倍と高村たちのやりとりも展開されているんですが、話の中から「黄龍陣」が復活したことがうかがいしれます。
その復活の儀式を期せずして行ってしまった話が描かれているのが、第四景「同志社大学黄龍陣」。芦屋の元彼女・山吹巴を主人公にした作品。この作品は、第三景とつながっているのみならず、第一景のラストともつながっています。
つづく
『ホルモー六景』(万城目 学/角川書店)
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