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マンガモノのアーカイブ
聖☆おにいさん
- 2009年2月7日 23:59
- マンガモノ
『聖☆おにいさん 1(モーニングKC)』(中村 光/講談社)
『聖☆おにいさん 2(モーニングKC)』(中村 光/講談社)
宝島社の『このマンガがすごい!2009』でオトコ編1位、『ダ・ヴィンチ』の「ブック・オブ・ザ・イヤー」の総合ランキング第4位(コミックランキングでは第1位)にランクインした『聖☆おにいさん』。
本書は、立川のアパートで共同生活をおくっているブッダとイエスの日常が描かれています。
本音を言えないイエスの気ぃ遣いぶりや、イエスの誕生日にプレゼントとケーキをこっそり用意して、「ギフト、はずしてないはず」「おめでとう! はケーキ出した時だな!」とシミュレーションしているブッダの描写が、読んでいてほほえましいです。
ところで知らなかったんですが、作者・中村光(ひかる)さんを勝手に男性とイメージしていたら、女性だったんですね。
新ナニワ金融道
- 2009年1月12日 00:00
- マンガモノ
3巻が出ていたので買いました。
『新ナニワ金融道』は、服役していた灰原が刑務所から出所したところから始まります。桑田さん、金畑社長、そして朱美とおなじみのキャラも登場します。
故・青木雄二氏が描いていたのとは、イキオイみたいなものが減少してしまっている感はありますが、でも、これはこれで読んでしまいますし、何といっても、一番好きな人物・肉欲棒太郎が登場してくるのが魅力です。灰原にはめられていたのを肉欲が気づいていた、というのに、目が離せなくなりました。
第3巻の画像がないので、とりあえず1巻のを。
『新ナニワ金融道1 復活銭闘開始!!編(GAコミックス)』
(青木雄二プロダクション/グリーンアロー出版社)
砂の城
- 2009年1月6日 23:59
- マンガモノ
『砂の城(1)(集英社文庫―コミック版)』(一条 ゆかり/集英社)
主人公・ナタリーが思いのほか、ココロの成長が見られず、イライラ!? してくるんですが、文庫で4巻、一気に読んでしまいました。
そう思わせてしまう心情については、一条ゆかり氏の「あとがき」の中に反映されています。
「それまで一条の書く女って、鬼のようにプライドが高くって、強くって、すぐ開き直る女ばっかりで、そういう女が一番描きやすかったんだ。潔い女が好きで、描いてて、気持ちいいの、そういう女って」
『デザイナー』なんて、まさにそうです。
「でもさ、プロなんだから色んなタイプの女描けなきゃまずいし、よおし、こうなったら一番嫌いなウジウジした、もうしょうがないくらいオンナオンナしたヤツ描いてみるかあって覚悟決めたわけだ」
と続きます。
また、同じく「あとがき」には、ナタリーの性格をこのように解析しています。
「一条の決めたナタリーの性格は、お金持ちのお嬢様特有の育ちの良さとわがままさ、何度やっても懲りない甘さ、向上心は有るけど土壇場勝負になったらどうしても開き直れない弱さ、この弱さとしつこさが彼女の性格のキーポイントなんだな」
そんなナタリーに対するウジウジ感は、タイトルにもなっているナタリーのセリフにも象徴されています。
「人生なんて砂の城のようなものかもしれないわ。つくっても、つくっても、いつの間にか波がさらってしまう。いつも同じ事のくりかえし。誰もが……そうして年をとっていくのかしら」
でも、夢中になってしまう、それが一条ゆかり作品。
デザイナー
- 2009年1月5日 23:59
- マンガモノ
『デザイナー(集英社文庫―コミック版)』(一条 ゆかり/集英社)
これは自分の中で傑作です(買えよって感じですが……)。1巻のみなんですが、ストーリーがたっぷり詰まっていて読み応えがあるんですよね。
これの魅力は、主人公・亜美、そして、最後までココロの弱さをみせない鳳麗香の“強さ”です。トップになるとか、どちらかというと、怨念を糧に相手への打ち負かすのが目的といった負のパワーが展開されるので、現代社会の風潮とはちょっと価値観が違っているんですが、善悪を超えた“強さ”というものに惹かれてしまうんですよね。
そういった負のパワーであろうとも、肥やしにするといったことが自分にはなさすぎるゆえに、ある種の憧れを感じてしまうことがあります。もちろん、マンガだからということもありますが。
あと、亜美が、トップモデルからデザイナーに転身するときに、1カ月間、一流のデザイナーになるためのスパルタ教育を受けるんですが、デビューの際に、まだ未熟ということで、手直しされた作品を発表することになります。その時点ではまだプロのデザイナーとなれていないところが、妙なリアリティがあって好感がもてるんです。
いまさらながら『きょうの猫村さん』
- 2008年12月18日 23:59
- マンガモノ
『きょうの猫村さん 1』(ほし よりこ/マガジンハウス)
『きょうの猫村さん 2』(ほし よりこ/マガジンハウス)
家政婦となったネコの猫村さんを主人公に、派遣先の犬神家での奉公ぶりや、猫村さんが属している「村田家政婦」の仲間とのやりとりが綴られています。
初奉公の前夜、緊張と興奮で眠れなくなっちゃう猫村さん。これは自分もそんなタイプなので、読んでいてほほえましいです。
「仲居探偵スペシャル」の若旦那の名台詞!? を思い出して、ステテコにおやつを渡しに行こうと決心するとことかも好きなシーンで、自分もドラマの台詞なんかでやる気を出したりすることもあるので、わかります。
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