- 2009年1月5日 23:59
- マンガモノ
imaさんに借りた一条ゆかり作『デザイナー』。前にも借りたんですが、また借りてしまいました。
『デザイナー(集英社文庫―コミック版)』(一条 ゆかり/集英社)
これは自分の中で傑作です(買えよって感じですが……)。1巻のみなんですが、ストーリーがたっぷり詰まっていて読み応えがあるんですよね。
これの魅力は、主人公・亜美、そして、最後までココロの弱さをみせない鳳麗香の“強さ”です。トップになるとか、どちらかというと、怨念を糧に相手への打ち負かすのが目的といった負のパワーが展開されるので、現代社会の風潮とはちょっと価値観が違っているんですが、善悪を超えた“強さ”というものに惹かれてしまうんですよね。
そういった負のパワーであろうとも、肥やしにするといったことが自分にはなさすぎるゆえに、ある種の憧れを感じてしまうことがあります。もちろん、マンガだからということもありますが。
あと、亜美が、トップモデルからデザイナーに転身するときに、1カ月間、一流のデザイナーになるためのスパルタ教育を受けるんですが、デビューの際に、まだ未熟ということで、手直しされた作品を発表することになります。その時点ではまだプロのデザイナーとなれていないところが、妙なリアリティがあって好感がもてるんです。
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