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参考本のアーカイブ
食品の裏側 その1
- 2006年7月26日 23:59
- 参考本
前々から気になっていた本を購入しました。
生きている限り必ずついてまわる「食」という行為。そんな毎日の行いで、自分が何を口にしているのかを知りたかったんですよね。直接のきっかけは「みりん風調味料」ってナンダ? ってことだったんですけど。「風」ってナニ? と思い、ちょっと調べてみたかったんです。
で、こういう本は数限りなく出ているんですが、立ち読みをしていて、食品添加物の害のみを取り上げるのではなく、値段も手頃で手間や時間を省けるといった恩恵を受けていることも書いていたので、読んでみようという気になりました。
この本は「添加物の情報公開」と言う意味で書かれています。
ニュース番組なんかでも、キャスターが主観を述べるものってあんまり好きではないんですよね。判断はこちらの問題で情報だけをくれ、と思ってしまいます。
でも取り上げるニュース自体がすでに放送局の主観が入っているので、そこでどんどん利用していきたいのが、インターネット配信の世界のニュースです。世界のいろいろなニュースサイトを直接見て、情報を取捨選択して広い視野を身につけていきたいんですよね……ニュースブログの方の話になってしまいましたが……。
とにかく、食品添加物が含まれている食品を買うにしても、自分が知った上で買いたいと思ったわけです。
つづく
ベストセラー本衝動買い2 その3
- 2006年6月4日 23:59
- 参考本
『ウェブ進化論』でけっこうグーグル(Google)について語られていたんですが、これを読んでもっと知りたくなったんですよね。で、同じくベストセラーのこの本を買いました。
『グーグル―Google 既存のビジネスを破壊する』(佐々木俊尚/文藝春秋)
この本はよりグーグルの歴史から、グーグルが行っている具体的なサービス、グーグルに対する他社の反応、グーグルのビジネス・収益構造、さらには検索エンジンをどう進化させていっているのかと気になるところが書かれています。
この本は自分が想像していたのとは違っていました。自分が希望していたのは、このタイトルに対する考察や、このタイトルの逆「見た目以外の1割」に対する重要性とかが書かれていることでした。
ただ、マンガの見せ方に対する話は興味深かったので、それを全面に出した作りで本を売り出してほしかったと個人的に思いました。
あと、1コだけ前から気になっていたことが書かれていて、そこだけはよかったです。それは「男子トイレの法則」というものです。
男子トイレで便器が入り口に近いほうから、ABCDEの五つ並んでいるとする。このなかで一番好まれるのは……
というものです。これは前からかなり気になっていました。で、結果は
……入り口から一番遠いEである。最も使われないのが一番手前のA。それ以外は、BCDの順で使われる。
でした。で、その実験結果の理由は
……Eは誰にも邪魔されずにゆっくりと用を足すことができる。仮に、後から四人が入ってきても、一番端なので片側は他人に圧迫されなくてすむ。だから、Eが空いていればそれを選ぶ。
ところがAは他の人が出入りしたりするときに気になってしまう。落ち着いて用を足すことができない……で、わざわざEまで行かなくても、という気分の時には、なるべく歩かなくてすむBを選ぶのである……。
とのことでした。私は性格的にはハジに行くタイプなんですが、なんとなく使用回数が少なくてキレイそうだという理由で、このときばかりはCに行って用を足すことが多いような気がします。でも使用回数が一番少ないのがAというのが意外でした。
この本について語れるのはこれくらいです。
ベストセラー本衝動買い2 その2
- 2006年6月3日 23:59
- 参考本
ところで、タイトルの「衝動買い2 その2」とかこんがらがってわかりにくいですね。どうでもいいですが……。
……下落し続けるハードウェア価格、リナックス(Linux)に代表されるオープンソース・ソフトウェア登場によるソフトウェア無料化、ブロードバンド普及による回線コストの大幅下落、検索エンジンのような無償サービスの充実……「次の10年」はITに関する「必要十分」な機能のすべてを、誰もがほとんどコストを意識することなく手に入れる時代になる。
これがこの本で説明する「チープ革命(Cheap Revolution)」です。本書は、その結果、何が起こるのか、そしてこの革命の主役のひとつであるグーグル(Google)について、「アドセンス」の概念、「ロングテール」現象、「Web 2.0」への変貌、「自動秩序形成システム」の可能性など興味深い話題を提供してくれました。
また、この本には私が疑問に思っていたことに触れられています。それは、「オープンソース」の存在です。「オープンソース」とはこの本の表現を借りれば、
「あるソフトウェアのソースコード(人が記述したプログラムそのもの)をネット上に無償で公開し、世界中の不特定多数の開発者が、自由にそのソフトウェア開発に参加できるようにし、大規模ソフトウェアを開発する方式のことである」
となります。オープンソースの例として、百科事典の「Wikipedia」も挙げられて今したが、どうしてこの現象が生まれたのか、ずっと気になっていたんですよね。
そして、ネット世界で進んでいる変革を「こちら側」と「あちら側」と見立てて説明しているところがわかりやすかったですね。
ネットの「こちら側」とは、インターネットの利用者、つまり私たち一人一人に密着したフィジカルな世界である。携帯電話、カーナビ、コンビニのPOS端末、高機能ATM、デジタル三種の神器、無線ICタグ。
一方、ネットの「あちら側」とは、インターネット空間に浮かぶ巨大な情報発電所とも言うべきバーチャルな世界である。いったんその巨大設備たる情報発電所に付加価値創造のシステムを作りこめば、ネットを介して、均質なサービスをグローバルに提供できる。
あちら側というのは、グーグルなどが“無償”で提供しているメールサービス、アマゾンやブログのサービスのことです。
で、「あちら側」にシフトさせつつあるグーグルはなぜ“無償”で提供しているのか? 何を目的とするのか? どんなビジネスを生み出しているのかについて触れられています。
とまあけっこう読みごたえがあったんですけど、何よりもよかったなぁと思ったのは、この流れを「オプティミズム(楽観主義)」でとらえているところなんですよね。
ベストセラー本衝動買い2 その1
- 2006年6月2日 23:59
- 参考本
萬斎でござる その2
- 2006年4月13日 23:59
- 参考本
この本は狂言とはどういったものなのか? どういう表現方法なのか? について書かれていています。
そもそも狂言は、基本的には感情移入というほどの感情移入はしません。狂言では、感情というのは事柄としてあって、型といっしょにセットになっているものです。型のなかに悲しいという型があって、その悲しみの型にエネルギーを注ぐのです。
一般に、能楽は「静」のイメージでとらえられることが多く、止まっていたり、ゆっくり動いていたりといった印象を持たれることが多いと思います。しかしながら、実のところ、「止まっている」のではなく、「とどまっている」のであって、エネルギーが頂点に達すれば、激しく動くこともあります。
などなど、「なるほどぉ」とうなずいてしまいます。またこの本では狂言の演技は「序破急」であり、その「序破急」とは何か? というのを車のギアチェンジにたとえてわかりやすく述べられています。
「序」はローギア。思い車体を動かしはじめるためには、大きなエネルギーが必要です。同じように、スピードとして表面には表れにくいけれども、非常にエネルギーを使い、力を矯めながらゆっくり動いているのが「序」です。それがだんだん発散され、ぐっとスピードを出すセカンドギアが「破」、エネルギーが大きく発散されるところが「急」です。
難しい題材をクリアしていったり、狂言以外のジャンルに挑戦していって、その経験をまた狂言に還元していく、といった話の展開がとてもおもしろかったですね。
また、演劇、ドラマと狂言の表現法の違いなども興味深い話でした。
狂言ではアップになることはありませんから、目を使うことはありません。目で何かを表現するというのは、いちばんいけないことなのです・・・全身やことばで表現するべきで、目を見開くことによって表現するといったことは、いちばんの邪道なのです。
狂言でいいなと思ったのは、身体的表現も重視しているところでした。衣装や装置に頼らず、アクロバティックな身のこなしだけで何もかもを表現してしまう身体表現の技術が狂言では必要とのことです。
パレエを観に行って、身体表現というのはとても重要な要素だなぁと思ったので、狂言も観てみたいとあらためて思いました。
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